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【クラウドファンディング、NEXT GOAL挑戦中!】 狂言師・野村万作の芸を後世に伝える記録映画  狂言「川上」製作プロジェクト

狂言師・野村万作の芸を後世に伝える記録映画 狂言「川上」製作プロジェクト
野村万作・満93歳の誕生日、6月22日(土)午前9時からクラウドファンディングの受付を開始、2日で第一目標600万円を達成することができました。ご支援いただきました皆様に心より御礼を申し上げます。
皆様に頂戴しております熱きメッセージに背中を押され、ネクストゴールに1,200万円を掲げ、プロジェクトへの挑戦を続けることになりました。
ご支援は引き続き映画製作に活用させていただきます。ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます!

ご支援はこちらのサイトから《READYFOR》
【皆様のご支援を心よりお願い申し上げます】


募集期間:
2024年6月22日(土)~8月19日(月)23:00
第一目標金額:600万円《達成》

第二目標金額:1,200万円

脚本・監督:犬童一心
(「のぼうの城」(日本アカデミー優秀監督賞受賞)ほか)
出演・監修:野村万作 野村萬斎

 

 

 

 

 

 

 

 

【お知らせ】

★狂言「川上」記録映画製作プロジェクト・撮影協力(観覧)参加者募集決定!【ファンクラブyoiya2会員限定】
詳細・お申込みはこちらから

【掲載情報】

★当企画が紹介されました!犬童一心監督のコメントも掲載されています。
・映画.com(5月30日付) 犬童一心監督が手掛ける狂言師・野村万作の芸を後世に伝える記録映画(映画.com) – Yahoo!ニュース

★狂言「川上」に関する、野村万作のインタビューが掲載されています。
・読売新聞(5月28日夕刊・エンターテインメント欄)
・毎日新聞(5月27日付) Interview:野村万作 ライフワーク「川上」への思い 人間の愛と神意の葛藤、現代にも響く | 毎日新聞 (mainichi.jp)

【企画の主旨】

650年以上にわたり、生きとし生ける者の喜怒哀楽を笑いとともに表現し、人々の心を魅了し続けてきた「狂言」は、日本が世界に誇る伝統芸能です。
その第一人者であり、人間国宝の狂言師・野村万作は、2023年文化勲章を受章いたしました。
万作が近年ライフワークの一つとして取り組んでいるのが、盲目の男をシテ(主役)とし、和泉流のみに伝承される狂言「川上」です。その舞台は、日本国内はもとより海外でも上演され、狂言の中でも一際切実に人間の真実を描き、万作の芸境の深淵を示すものとして、各地で高く評価されております。

このたび、万作の舞台の詳細な映像とともに、奈良県川上村や川上地蔵が安置されている金剛寺という、物語の原風景をも収録し、万作が長年追求してきた狂言「川上」の世界観を、その至芸とともに後世と世界に伝える記録映画を製作するため、クラウドファンディングを実施することになりました。

脚本・監督を務めるのは、野村萬斎の主演作・映画「のぼうの城」を手掛け、能・狂言への深い造詣を持ち、近年はダンサー・田中泯を追ったドキュメンタリー作品「名付けようのない踊り」でも話題の犬童一心氏。

93歳にして現役の狂言師として舞台に立つ、万作の芸境を克明に記録し、後世に伝承することは、日本文化全体にとって大きな意義を持つと考えております。

ぜひ皆様のご支援、ご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

・・・万作の会・・・

【狂言「川上」とは】

狂言「川上」は、“笑い”をテーマにした一般的な狂言とは異なり、ある夫婦の運命の選択を描くシリアスな物語です。
10年程前に目を患い、盲目になった男は、霊験あらたかという「川上」の地蔵の話を聞き、参詣することにします。参籠の甲斐あって目が開きますが、地蔵のお告げは「連れ添う妻が悪縁ゆえ離別せよ」というものでした。迎えに来た妻はそれを聞いて腹を立て、地蔵をののしり、絶対に別れないと言い張ります。視力か、尽くしてくれた妻か、究極の選択を迫られた夫は…。
夢想による地蔵のお告げといった、狂言が成立した中世ならではの展開の中に、介護や夫婦愛など、現代にも通じる、時代を越えたテーマをはらんだ作品です。

野村万作の「川上」は、国内はもとより、2003年にアメリカ・ニューヨーク/ジャパン・ソサエティ、サンフランシスコ、ボストンで、2008年にワシントンDC/ケネディセンター、2009年にイタリア/ミラノピッコロ座、ローマ、2017年にアメリカ・ロサンゼルス/JACCC、2018年には中国・北京/天橋劇場で上演され、各地で絶賛を受けました。

【野村万作 プロフィール】

1931年生。東京都出身。狂言師。
重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)。文化功労者。日本芸術院会員。2023年文化勲章受章。

祖父・故初世野村萬斎及び父・故六世野村万蔵に師事。早稲田大学文学部卒業。「万作の会」主宰。軽妙洒脱かつ緻密な表現のなかに深い情感を湛える、品格ある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。国内外で狂言普及に貢献。ハワイ大・ワシントン大では客員教授を務める。

秘曲『釣狐』に長年取り組み芸術祭大賞を受賞。その他、観世寿夫記念法政大学能楽賞、松尾芸能賞、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、紫綬褒章、坪内逍遥大賞、朝日賞、旭日小綬章、中日文化賞、ジャパン・ソサエティ賞等、多数の受賞歴を持つ。『月に憑かれたピエロ』『子午線の祀り』『秋江』『法螺侍』『敦-山月記・名人伝-』等、狂言師として新たな試みにもしばしば取り組み、現在に至る狂言隆盛の礎を築く。近年では「楢山節考」の再演に取り組み、大きな成果を上げている。
著作に「太郎冠者を生きる」(白水社uブックス)、「狂言三人三様・野村万作の巻」(岩波書店)、(「狂言を生きる」(朝日出版社)など。

 

 

 

【皆様のご支援を心よりお願い申し上げます】

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